La Sardinaの為の35mmフィルムガイド

La Sardina はアナログワールドにあなたをいざなう片道切符です。その旅路はアナログ写真の歴史の全てにつながっています。フィルムの世界はあなたとLa Sardina が訪れる時をじっと待っているのです。どこから旅を始めたら良いかわかりませんか？それでは私が水先案内人になりましょう。すぐにあなたもフィルム界の旅人の仲間入りです。

ISOってなに？

ISO感度はフィルムスピードとも呼ばれ、基本的にそのフィルムが光にどれくらい反応するかの尺度です。数値は100、200、400、800が一般的で、フィルムの側面に表記されています。この数値は低いほどフィルムの感度が低いことを意味します。低感度フィルムは撮影にある程度の光量を必要としますが、きめ細かい画質をつくりだします。そして高感度フィルムは暗い場所での撮影に適していますが、やや画像の粒子がめだつ傾向があります。

要するに、撮影する場所と時間によってフィルムの種類、ISO感度を選べば良いわけです。

いつ、どのフィルムを使えば良いの？

晴天、夏: 空に太陽がまぶしいよく晴れた日は、ISO100の様な低感度フィルムの出番です。夜景の撮影もくっきりと仕上がります。

曇り、冬: 冬は陽が落ちるのも早いですよね。そんな時はISO400か、更には800といった高感度フィルムを準備しましょう！室内でフラッシュを使わずに撮影したい時にも使えますよ！

では、どの種類のフィルムを選ぶべきか？

カラーネガティブフィルム (CN)

カラーネガティブフィルムは店頭で一番良くみられます。写真屋さんではC-41処理で現像される、ごく一般的なフィルムです。近くのドラッグストアやスーパーマーケットで手に入るので、１時間もあれば撮影の準備が整うでしょう。めんどうなこと抜きで手軽に楽しむには間違いなくこのフィルムです。自然な色味とコントラストを持つ写真が出来ますが、カラーネガティブは各フィルムによって毎回違った結果が生まれるという側面もあります。枚数は12枚、24枚、36枚撮りがあります。いろいろと試すほど新しい発見がありますよ！

白黒フィルム

ビンテージ風のちょっとかっこいい写真を撮ってみたいと思いませんか？そんなときには白黒フィルムです！気取りすぎってくらいのエレガントな写真が次々に撮影できます。光と影のコントラストが美しくポートレート写真にうってつけです。思いもしないようなミステリアスな写真、うすきみ悪い感じの写真なんかもこのフィルムで挑戦してみて下さい！

Lomography レッドスケールフィルム

レッドスケールはぶっとんだ写真家がフィルムを逆さに装填、半透明なフィルターを通して撮影したことから生まれました。焼けつくような赤、オレンジ、黄色の写真をつくりだし、時には粗めの粒子が派手に写真をいろどったりもします。ロモグラフィーはそんなレッドスケールを簡単に可能にするフィルムを完成させました。いつもどおり装填して・・・後はシャッターを押すだけです！

スライドフィルム

スライドフィルムはカラーネガティブの逆のタイプのフィルムです。情熱的で大胆な色が欲しい時にはスライドフィルムを装填しましょう！一般的にこのフィルムはより良いトーンでの再現性を好むプロの写真家がよく使うんですが、ロモグラファー達にも大人気です。なぜかって？それはクロスプロセスという一種の幻覚効果の力を借りることで、予想外の効果やあっと驚く強烈な色が生まれるからです。クロスプロセスが何かわからない？では、次はクロスプロセスについて説明しましょう！

クロスプロセスって？

クロスプロセスはX-PROとも表記され、フィルムを現像するときにわざと間違えた処理で現像することです。普通は、スライドフィルムの現像方法で、カラーネガティブフィルムを現像することを意味します。カラーネガティブフィルムはC-41という現像処理を、スライドフィルムはE6という現像処理をするのが通常なんですが、この現像処理を逆にしてしまうことで、力強い色がはじける想像をとびこえた写真が出来上がります！実験好きなロモグラファーの好みにピッタリですよね。あなたの使っている写真屋さんが酔狂なX-PROを取り扱っているか尋ねてみましょう。

クロスプロセスについて詳しくはこちら

期限切れフィルムって何?

まるで牛乳みたいですが、フィルムにも賞味期限があるんです！この日付はフィルムの側面に記載されています。だからといって気にしなくっても大丈夫です！期限切れから何年か経っても、撮影はできますから。実際ここが楽しみなところで、フィルムは期限が切れた時からおかしな方向に成長をはじめるんです。元の色と全然違う色に写してみたり、彩度が安定しなかったりとか諸々、とにかく何が起こるかわかりません。ロモグラファーの中にはこの貴重な期限切れフィルムを冷蔵庫に大切に保管している人だっています。さながらLa Sardina がお腹が空いたときの為にごちそうをとっておいているみたいですね。