テンプル大学ジャパンにてSprocket Rocketの授業を取材しました。No.2

2011年2月16日に、ロモグラフィーのSprocket RocketLomography Spinner 360°を使った課題を出している大学があると聞き、テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区)のAdvanced Art Photographyというクラスを取材させて頂きました。(そのときの記事はこちら)


今回は、そのクラスで、それぞれの生徒さんが作品を発表するクリティーク(講評)が行われると聞き、さらなる取材をしてきました。

テンプル大学ジャパンキャンパスのアート学科で行われる写真の授業は基本的にデジタルプロセスを中心に行われており、フィルムカメラが使われることはありません。このクラスを教えているアート学科の准教授でもあり、アーティストのワタナベシンヤ(B)先生は、まず生徒に、普段のデジタル写真とは違うプロセスで制作された、今回のロモグラフィーの課題を、どのようにアプローチ(読解)し、どのようにクリティーク(批評)を進めてゆくべきかを生徒さんに尋ねます。生徒さんからは、普段のクリティークのように、生徒ごとに撮った作品をグループ的に読解、批評していけばいいのでは?と意見が出ますが、ワタナベ先生は、新しいメディアなんだから、初心に戻る為に、自分が一番好きな写真を一枚だけ選んで、まずはそれについて話したらどうだろうか?と提案しました。どうやら、このクリティークはそれぞれが作品やプロセスに対して感じたことを素直に話し合える、とても自由な雰囲気の中で授業が行われているようです。

生徒さんはそれぞれ自分が好きな写真を選び、それについて「どうして好きなのか?」ということについて、考察をふまえながらクラスに対して発言していきます。一つの写真に対する話し合いが終わると、次の生徒が、自分の一番好きな作品についてまず話し、その後、クラス全員でディスカッションという形で授業は進んでいきます。

驚いたのは、生徒さんが提出しなければいけない写真の枚数やテーマは特に決まっておらず、白黒写真で風景を切り取ったもの、セルフポートレート、カラフルな多重露光写真など、本当に様々な作風の写真が飾られていました。
先生と生徒が自由にそれぞれの作品について語りあい、そして、どうしてその写真に魅力を感じるのか、どのようなテクニックで撮影やスキャニングを行うべきだったのか?など、幅広い議論が展開していました。

授業の中で、Sprocket Rocketによる多重露光の作品は、2つのイメージが偶然にも功名に組合わさってしまった結果、1つのイメージとして見えてしまうことがあり、結果、両方のイメージが持っている要素が相乗効果として現れる事になると、とても面白い作品になるようだ、という解説が印象的でした。例えば、ある生徒さんの作品は、多重露光の一つがコンビニエンスストアのお弁当の並べてある棚、もう一つが木のシルエットだったのですが、その二つが重なることで、そこには写っていないものを想像させる効果が生まれます。ワタナベシンヤ(B)先生は現代人の生活と自然の対比が、この写真の上で生まれることにより、現代生活への批評的な表現になるので面白いと感じた、と解説していました。

さらに、Lomography Spinner 360°は、縦、横の構図以外にも、45度や30度というような、自由な形で360°の世界を切り取っていくことができる楽しみや、これから多重露光撮影を続けてゆくにあたってどのようなアプローチで取り組んでゆくべきかなど、フィルムカメラで作品を作ることの面白さについての解説や議論が続いていきました。

授業の最後に、それぞれの生徒の写真の中から代表的な作品を2枚選び、廊下の壁に展示をしていました。これは、Picture of the Week(今週の写真)と呼ばれているそうです。

さらに詳しい授業の様子はこちらの動画からどうぞ。

written by tame on 2011-04-23 #lifestyle

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