レッドスケールとネガカラーを多重露光すると・・・!?

1本のフイルムでレッドスケールとネガカラーの多重露光に挑戦してみました。

始まりはふとした疑問からでした。「フイルムの表からと裏からと両方露光したらどんな写真ができるんだろう?」カラーネガフイルムを裏側から露光するのはすなわちレッドスケールということになります。つまりこの疑問は、「レッドスケールとネガカラーを多重露光したらどうなるか?」と同じ意味になります。この疑問を実際に試してみた結果がこれです。どれも赤と青がとても印象的な写真になりました。

スプリッツアーで半分ずつに露光したものは美しいグラデーションが出ました。

Credits: yukijiro

レッドスケールで撮ったものがシルエットのように浮かんだものもありました。

Credits: yukijiro

この実験をするにあたり、いろいろな準備が必要でした。
まずはカメラの問題。ネガカラーフイルムをわざとレッドスケールにするにはフイルムを逆向きにセットする必要があります。しかしLC-Aをはじめ、ほとんどの35mmフイルムカメラでは不可能です。そこで私が使用したのは120フイルムを使用するカメラです。今回はHOLGAを使用しました。Diana+でも同じようにできると思います。35mmキットを使用せずにパーフォレーション写真を撮るための簡単なテクニックを応用しました。セットするフイルムの上下にできる隙間にスポンジやコインなどを詰めて固定します。裏蓋を閉めてしまえばフイルムが外れることはありません。
レッドスケールで撮影する場合はこのようにセットします。フイルムの向きをよく見てください。

巻き取る側のスプールにテープなどでフイルムの先端を貼り付けてしまいます。少しだけ巻き取ったら、2回目の撮影のためにフイルムに目印をつけておくことをおすすめします。撮影コマがずれてエンドレスになっても構わなければ印は不要です。むしろそれも面白いかもしれません。
フイルムのセットができたら裏蓋を閉めます。光線漏れしないように厳重に遮光します。120フイルムで巻き上げの目印になる窓もふさぎます。窓は使いません。巻き上げの目安は1周半。私は巻き上げダイヤルにこんな風に目印をつけています。

スタート位置を赤い丸とします。1周巻いてさらに半周巻くと緑の半円になりますね。次の撮影のときは緑の半円で1周巻いてさらに半周巻いて赤の丸になります。
これで1回目の撮影をします。今回私が使ったフイルムはフジのスペリアヴィーナス800の27枚撮りでした。15コマの撮影ができました。

2回目の撮影のためにフイルムを巻き戻します。ダークバックがあれば便利ですが私は夜に部屋の電気を消し布団を被って作業します。遮光テープを剥がし、フイルムを取り出し、パトローネの軸を手で回してフイルムを巻き戻します。続いて2回目の撮影の準備をします。フイルムのセットはこのようになります。1回目のときに印をつけていた場合はしっかり合わせておきます。

2回目の撮影にあたり、気をつけることがあります。それは上下反転の問題。1回目と2回目のフイルムのセットの写真を見比べてもらうとわかります。2回目の撮影ではカメラを上下逆にして撮影します。そうしないと1回目と2回目の画が逆向きで重なってしまいます。もちろんわざと逆にするのもいいかもしれません。実際カメラを上下逆に持って撮影するのは意外に大変でした。シャッターレバーを押し上げるというのは慣れないことなので下手をするとぶれる原因にもなりそうです。

今回の実験ではあれこれ気をつけることがいっぱいでした。思った通りにならないものもありましたが、この赤と青のコントラストとグラデーションは実験してよかった、と思える美しさです。もしこの赤と青を体験したいなら、少々の苦労を厭わずにチャレンジしてみてください。

written by yukijiro on 2012-03-07 #gear #tutorials #tipster # # #

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