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夜の世界を幻想的に写し取る

長時間露光(LX)は、夜の風景など暗い世界を幻想的に写し取ることのできる定番かつ人気のテクニック♪ 夜の街並み、道路、トンネル、工場、日没後の宵闇、そしてクリスマスのイルミネーションなど…、素敵な被写体は明るい日中だけでなく夜の世界にもたくさんあふれています。なんだか難しそう?いえいえ、必要な装備と最低限の知識を身につければ誰にでもかんたんに素敵な写真が撮れちゃいますよ~。

この写真は、LC-A+を使って、夜の高速道路上を走る自動車のライトを長時間露光で撮影したものです。自動車やトラックが放つ様々な色のライトが線のように流れ、幻想的な光のシャワーを描いています。難しそうに感じる人もいるかもしれませんが、これは実はそんなに難しくはありません。それではこういった夜の世界を撮るためのいくつかのTipsを紹介していきますね~ (^_^)

【必要なもの】
1. カメラ( LC-A+HolgaDianaBelair X 6-12 等、長時間露光の容易なカメラがベター)
2. 三脚(必須)
3. ケーブルレリーズ(必須)
4. フィルム(基本的になんでもOKですが用途によって適切な感度のものを選んでください)
5. 小道具(ペンライト、時計、黒いマスキングテープ、電池の予備、防寒グッズ等)

1. 三脚・レリーズについて
まずは夜の撮影の必需品、三脚について。
これは必ず使用します。三脚は高価なものである必要はありませんが、安定感や一定の高さを得るためにはそれなりの大きさ・重量の物を使用することをお勧めします。特に、比較的重いカメラ( Lubitel 等)を使う場合は三脚にもある程度の重量が必要です。でないと写真がブレやすくなります。
レリーズも必需品といっていいでしょう。特に、上の見本のように10秒以上露光(バルブ撮影)をするようなときは必ず使います。専用のレリーズがない(クラシックLC-A等)の場合は、…う~ん、指を使ってがんばって押し続けましょう XD
「多少のぶれなんて気にしない、だってそれがロモグラフィーなんだもん!」って人はあまり上記は気にしないでもOK :)

三脚とレリーズは必需品
ブレた写真

2. フィルムの選び方
フィルムの種類はネガでもポジでも基本的になんでもいですが、大事なのは感度です。
暗い状況下での撮影ですので、高感度フィルム(400以上)がいいと言えます。ただし被写体の明るさ、撮影の意図、そしてカメラの種類によって使い分けてください。
上の見本のようなかなり長い露光の場合は、感度が高すぎると露出オーバーになりがちです。(LC-Aの最大F値が2.8と明るいことも一つの要因ですが)
HolgaDianaSprocket Rocket のようにF値が暗いカメラの場合はなるべく高感度フィルムを使いましょう。
柔らかめの描写が好きだったらネガフィルム、硬めが好きだったらポジフィルムを選ぶとよいでしょう。

フィルムによる比較

3. 撮り方 ~通常の夜間撮影
まずは、夜の街の風景など通常の夜間撮影の方法です。(LC-A+を使った場合での説明です)
三脚をセットします。三脚はそれぞれの脚をしっかり広げて立てます。ぐらついていたり安定しないまま撮ってはダメです。そしてケーブルレリーズをカメラに取り付けます。
カメラの感度設定は基本的にはフィルムの感度と同じでよいです。ただし周囲の明るさにより露出は大きく左右されますので、感度を変えて何パターンか撮っておいたほうがよいです。

三脚をセットしてレリーズを切る

4. 撮り方 ~バルブ撮影
続いては、上の見本の写真のような「バルブ撮影」の方法です。
バルブ撮影は、シャッターを押している間ずっと露光し続けますので、レリーズは不可欠になります。
ん? LC-A+ にバルブモードってあったっけ?No!ありません。HolgaやDianaのようなバルブ用の「B」のスイッチがありませんので、LC-A+で撮る場合には少し細工が必要となります。
それは、カメラの受光窓の部分を黒いテープで隠してしまうという方法です。これでカメラは真っ暗闇だと認識して、シャッターを押している間ずっと露光することができます。※テープを貼る際は、光が入ってこないようにしっかりと全体を覆ってください。
では撮影です。感度設定は最少(LC-A+なら100)にセットしてください。レリーズを好みの時間だけ押し続けます。指を離すとシャッターは閉じます。撮影時間は撮影意図により適宜変えてください。時間はタイマーか腕時計で計りましょう。もしバルブではなく自動露出で撮った場合、いつシャッターが閉じてしまうかわからないため、期待しているだけの光が十分にフィルムに与えられないかもしれません。なのでバルブ撮影が最適というわけです。
この場合でもあまり時間が長すぎると露出オーバーになってしまいますので注意が必要です。ただし、周囲が真っ暗な場合はあまり気にしなくてもいいです。周囲が街明りや月明りなどにより明るい場合は気を付けてください。この感覚はある程度慣れが必要だと思います(^_^)

受光窓をテープで隠す

5. 露出のちがい
露光時間のちがいによりどうちがって見えるの見比べてみましょう。
下の2枚の写真は、露出時間を変えて撮ったものです。左は約10秒、右は約20秒露光しています。
フィルムはRedscale800(実質ISO100程度)、Holga使用。時間帯は日没後の宵闇です。
左は露出不足のため周囲の描写が不十分、さらに車の数も少なく迫力不足です。右は十分に描写されており、交通量もボリュームたっぷりです。
夜間撮影の露出は判断が難しいので、迷ったときは時間を変えて数枚撮りましょう。

露出のちがい

6. 薄暮をねらえ!
長時間撮影をするのならぜひトライしてほしいのが「薄暮」の時間帯です。
マジックアワー(ブルーモーメント)とも呼ばれますが、日没後のまだ空の明るさがほんのりと残っているわずかの時間帯のことです。
この時間帯に撮ると、空の色は見た目以上に鮮やかな色(紫や青)に染まり、地上の世界は夜の魅力を映し出してくれますので、一度に二度おいしい世界を表現することができます。見た目には空は薄暗くても長時間撮影でとてもきれいな空の色になります。クロスプロセスだったら予想もしない素敵な色合いになるかもしれません。撮影方法はオートの露出で基本的にはいいと思います。

薄暮と真っ暗の比較

7. 応用編
より面白い夜の写真を撮るための応用編です。
さまざまなテクニックを駆使することで、より魅力的な写真を撮ることが可能です。
いくつかTipsを紹介していきますね。

・多重露光 ~シンメトリーに描く
多重露光(MX)のテクニックを用いて不思議な夜の世界を創り上げましょう。
ポイントとしては、三脚の雲台を「180度回転」させることです。通常の三脚では回転は90度までだと思います。そこで私は雲台を二個使用して、90度の回転を二回行って逆さまにセットできるようにしています。(画像参照)
または自由雲台を使ったり、また、画像のようにエレベーターの下から逆さまに取り付けるという方法もあります。
一回シャッターを押したら、カメラを三脚からいったん外してMXスイッチをひねって再度セットします(これがめんどくさい!)
かなり根気がいりますががんばってくださ~い ^^

カメラを180度回転させる

・多重露光 ~花と重ねる
さらに、私のお気に入りの多重、「花と重ねる」も夜の撮影にどんどん活用してみましょう。( 花と重ねるテクニックについては私の以前の投稿記事をご参照ください
花の写真は日中に撮っておきます。てことは一回きりのチャンス?いえ、私は通常花のみでフィルム一本撮って再度そのフィルムをカメラにセットしてあちこちで撮影しています。そうすれば何枚も続けて撮ることができます。

・フラッシュを使う
フラッシュを使って撮るという技です。
私は雪の降る夜の撮影でよくこの方法を使います。降っている雪玉をフラッシュで写し取ることができ、より幻想的な姿をとらえることができます。
いつでも気軽にできる撮り方だったら、夜景と人物です。モデルさんには露光している間じっとしてもらってくださいね。
フラッシュは純正の物( Colorsplash Flash シリーズ)でもいいですし、お手持ちの他の物でもたいてい合うと思いますのでよかったらどんどん使ってみましょう。

・フィルムスープ
さらにサイケデリックな世界に踏み入れたい方は「フィルムスープ」です。
フィルムの化学変化による予期せぬ結果を楽しむというこの試みですが、夜の世界をスープすることでサイケさがより増してさぞかしブッ飛んだ作品になることでしょう :D
(フィルムスープについてはいずれ詳細にご紹介します)

フィルムスープ

・フィルムスワップ
人気のフィルムスワップ企画に夜の写真を織り交ぜることで二人の作品に深みが増してきます。
私の経験では日中の写真よりも成功率が高かったです。
機会があればぜひやってみましょう。

わかりましたか~?
夜の世界はあなたが思っている以上に怪しくて素敵ですよ。ぜひやってみましょう♪
Enjoy your LX life!

そしてメリークリスマス!
Merry X’mas!

Merry X’mas!

hodachromeさんのテクニックはこちらの記事からもご覧いただけます:

written by hodachrome

1 comment

  1. imbaaa

    imbaaa

    pls translate in english pls!!!! :D

    over 1 year ago · report as spam

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